今月のおすすめ

35年目のラブレター

奈良市立春日中学校夜間学級に定年後の男が通学し、読み書きを覚えて自筆の手紙を妻に送ったノンフィクションです。 貧しさゆえにいじめられ、低学年で小学校に通わなくなり、読み書きができないまま社会に出た主人公は、差別的な扱いを受け、辛酸を舐め苦労しますが、持ち前の明るさを失わず、手に職をつけ、結婚、子育てをします。還暦を過ぎ、夜間中学に通い、妻に送った「35年目のラブレター」に感動が止まりません。 2025年3月7日、映画も公開されます。

イラク水滸伝

イラクに〈アフワール〉と呼ばれる湿地帯がある。中国の『水滸伝』は、悪政がはびこる宋代に町を追われた豪傑たちが湿地帯に集結し政府軍と闘うが、この地も、昔から戦争に負けた者や迫害されたマイノリティ、犯罪者などが逃げ込むアジール(避難所)だった。この謎の巨大湿地帯に、世界の辺境を歩くノンフィクション作家、高野秀行氏が行く抱腹絶倒の冒険譚。謎の古代宗教を信奉するマンダ教徒、フセイン軍に激しく抵抗した「湿地の王」、水牛と共に生きる被差別民アマダン、妻が二人いる、衝撃の民俗誌的奇習「ゲッサ・ブ・ゲッサ」、“くさや汁"のようなソウルフード「マムスータ」。 あなたもこの本を手に取って、高さ8メートルの葦の茂るアフワールの湿地帯を漕ぎ出しませんか。

音楽と生命

2023年3月、坂本龍一が亡くなった翌日に出版されました。パールホワイトの表紙に、黒で題名、銀で著者名が記されただけのシンプルかつ美しい装丁です。
長年親交のあった生物学者・福岡伸一との対話を通して、双方のロゴス(論理)とピュシス(自然)への思いが紡がれていきます。精緻な音を並べる音楽、そして理論を追求する科学。ロゴスの分野を極めた2人だからこそ、ピュシスの大切さを語らずにはいられないのでしょう。
[著者]坂本龍一、福岡伸一

ナショナル ジオグラフィック 世界一美しい恐竜図鑑

黒を背景にした、色鮮やかな恐竜の顔が印象的な表紙です。本文もほぼ全て同じ構図で、皮膚や毛並みの質感を感じられるほどの間近で恐竜を見つめている気分に陥るかもしれません。全身の姿を収録された種はほとんどいませんが、添えられた解説文も読みごたえがあり、学名の由来や化石発見の経緯を楽しむことができます。
[著者]ライリー・ブラック

真夜中のウラノメトリア

たった5分で笑って、泣ける大冒険。
まさかの一文に笑みがこぼれ、最後の一文に涙する。
この本は、どこから読みはじめてもかまいません。どんな順番で読んでもかまいません。疲れたら、どこで止めてもかまいません。もちろん通しで読むのもおすすめです。好きなように読める、超短編連作です。

図書館にまいこんだ こどもの大質問

「胸がキュンとするようなお話をおしえてください」「おひめさまになりたい!」「飼っているカマキリを戦いに強くしたいです。どうやったらできますか?」「サンタクロースはいないって、本当?」「さいしょのにんげんはこどもなの? おとななの?」「神さまって、なに?」「くまの本はどこにありますか?」「ねぇ、赤ちゃんの出てくる本ない?」……などなど、かわいい質問・疑問・難問からはじまった、図書館司書さんたちのていねいでマジメな奮闘記59話。 全国各地の図書館のユニークなレファレンス事例を、描き下ろしイラストともに楽しく紹介します。

広大な草原・密林で躍動する世界で一番美しい野生ネコ図鑑

ネコ科動物が野生で暮らす様子を躍動感溢れる写真から垣間見ることが出来ます。自然体で、街で見かけるネコと同じ仕草は可愛らしく感じます。一方、カメラに向けられた鋭い眼光や獲物をとらえる姿は、勇敢です。
ライオンの進化や古代エジプトに遡った歴史についても述べられています。

スマホ1台で動画制作はじめます!

好きなもの、Vlog、旅行、料理、ペットや商品紹介などなど、スマホ1台で動画制作始めてみませんか?
スマホ1台で素敵な動画制作ができるようになるテクニックが満載。撮影や編集の基本はもちろん、おしゃれな演出テクニックなど、色々なコツが紹介されているので、初心者の方でも素敵な動画が作れること間違いなしです。

アイス部手帳

アイスがあれば今日も幸せ!
購入しやすいコンビニアイス・ご当地ソフトクリームやお取り寄せアイスなど、アイス好きにはたまらない1冊です。旅のお供にも間違いなしです。
たくさんの発見と幸せをくれるアイスで365日笑顔で楽しみましょう!!

ぼくらは人間修行中

4歳と0歳の父親である著者が、子どもたちとの日常を好奇心満載で観察記録した家族エッセイ。親にとって子育ては、代えがたい喜びでもある一方、なかなかの試練でもあります。そんな日々の生活で起きる抱腹絶倒のあれこれが、なんとも愛おしく、子育て経験者にも未経験者にもぜひ手に取ってほしい1冊です。
【著者 二宮 敦人】

生贄探し

幸せそうな人を見ると、モヤッとする。相手が得をすると損した気持ちになる。抜け駆けする人が痛い目に遭うのは当然。…など、日本人の思考の傾向は脳の特徴だといいます。豊かで多様性のある生き方のために、中野信子とヤマザキマリがアドバイス。
[著者]中野信子、ヤマザキマリ

ビールの自然誌

ビールにまつわる様々な話を楽しめる1冊。タイトルから察せられるのは、酵母による発酵のしくみや、自然界におけるアルコールについての解説。それらはもちろんのこと、人類とビールの歴史、ビールに関わる法律の失敗、二日酔いのしくみなど、話題は多岐に渡ります。この本を読み終えた後の1杯は、さぞかし味わい深いことでしょう。
[著者]ロブ・デサール

ビジュアル数学全史

ピックオーバーによる「全史」シリーズの1冊。シリーズ名のとおり、世界と数学の関わりを年代順に並べた本です。数学について書かれた歴史書として楽しむことができるでしょう。1ページ1項目の構成なのでどこを開いても読むことができ、すべての項目に画像が配置されているのでイメージからも興味を引き出されます。
シリーズの『物理全史』『医学全史』も図書館に所蔵していますので、あわせてどうぞ。
[著者]クリフォード・ピックオーバー

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